
「注文住宅で、家事動線を踏まえた間取りの考え方を知りたい。」
注文住宅を建てる際には、間取りのことが気になるかもしれません。
新しくするのであれば、使いやすい家を実現したいですよね。
今回は、その際に知っておきたい家事動線を踏まえた間取りの考え方をご紹介します。
◻︎注文住宅を建てる際に知っておきたい、家事動線を踏まえた間取りの考え方
注文住宅は設計の段階からご自身も関わることになります。
様々な考え方がありますが、家の中での作業のしやすさも見逃せない点のひとつですよね。
家事は毎日のように同じ動きをし、それを家事動線と呼びます。
部屋を配置するのに重要なこの家事動線を二つの事例でご紹介しましょう。
*料理をする際の動線
料理をする際の機能性は、キッチンにあるものの配置で決まります。
その三つとは、冷蔵庫・加熱調理機器・洗い場の三つです。
これらは料理でよく立ち寄る場所であり、行き来も頻繁に行います。
離れた過ぎていると動きに無駄が生じて疲れてしまうでしょう。
一方で、近くても窮屈な動きを強いられるかもしれません。
また、皿や調理器具などを置く場所もあまり確保できないリスクもはらんでいます。
目安は、冷蔵庫と加熱調理機器が120~270cm、洗い場と冷蔵庫が120~210cm、残り二者が120~180cmです。
そして、三つの合計が500cmくらいにすると適切だと考えられています。
他の家族と料理する場合や、狭い方が良いなどの希望に沿って長さを考えていきましょう。
*洗濯をする際の家事動線
脱衣所に洗濯機が設置するのは、よくある配置ですよね。
しかし、洗濯はそこで終わるわけではありません。
干す場所は、外の他にも部屋干し用の空間も設けていることでしょう。
また、その後はタンスやクローゼットなどにしまいますよね。
毎日のようにするこの作業を、いくつもの部屋を通って行き来するのは大変かもしれません。
そこで、なるべく近い場所にそれらのものを設置します。
たとえば、外に干すことを考えるとなるべく外に出やすい場所に洗濯機を置くのです。
また、脱衣所と部屋干しができる部屋がつながっていれば、無駄のない動きに抑えられます。
◻︎まとめ
今回は、注文住宅を建てる際に知っておきたい、家事動線を踏まえた間取りの考え方をご紹介しました。
料理や洗濯などの家事は、毎日のように同じ動きを繰り返します。
窮屈にかつ移動が長くならないように、部屋を配置していくのがおすすめです。
生活での動きを想像し、間取りを検討しましょう。
投稿者プロフィール

- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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