注文住宅を建てる際に選ぶ素材は外壁、床材、内壁など各パーツごとに分けて考えると選びやすいです。外壁は長く住む家なので、飽きがこないデザインにすることが大事です。一方、室内の床材や内壁の素材を決める際に注意したいのは、相互にバランスの取れたものを選定することです。
外壁は周りからも良く見え、家全体の印象を決めます。常に目につく部分なので、慎重に選ぶべきです。どのような外壁にすべきか迷っている人は、家にどういうテーマを置くかで決めやすくなります。その1つとして、どの家でも見られないようなタイプの外壁にするという選び方があります。例えばタイル張りなど特徴的な外壁があります。その他周りの景観と合い、街並みと調和が取れるような自然なデザインにすることに重きを置く人もいます。
外壁の素材としては、板状の外装材を貼り付けたサイディングという外壁が最も一般的です。多く使用されている理由は、デザインが豊富で工場で作ったものを現場で設置するだけの簡単な仕組みであり、完成が早く品質が安定しています。そのサイディングにはセメントや繊維、無機物などを混ぜて作った窯業サイディングや木質系、金属系、樹脂系など様々なタイプがあります。その他にはモルタル作りの外壁もあります。モルタルとは、砂と水、セメントを混ぜて練り上げたものです。昔はモルタルが主流でしたが、施工に時間がかかるため最近では少なくなりました。
室内の素材も毎日生活する空間なので重要になります。床材は室内のベースとなり存在感が大きいので、床材から決めていくべきです。床材で一般的なものはフローリングです。そのフローリングで最近人気の無垢材のものや、複合フローリング、シートフローリングがあります。無垢材は、素足に馴染み、年数が経つにつれて良い雰囲気を出します。しかし、湿気や傷に弱いため、シートフローリングを選ぶ人も多いです。その他、クッションフロアは安価でデザイン種類も豊富で手入れが簡単です。またオフィス等でよく使用されるタイルカーペットだと、汚れた部分の張替えが簡単です。
床材が決まれば、内壁を決めるべきです。内壁の種類で一般的なものはクロスがあります。クロスのメリットは、様々なデザインがあることと張り替えがしやすいことです。クロスにもビニル製のもの、紙製のもの、織物用のものなどありますが高級感を出したいなら織物クロスにすべきです。内壁の種類には、他に漆喰などの塗り壁があります。硬化性の土を使用するので、湿度を調整してくれるなどのメリットは多いものの、塗る手間がかかるため完成までに時間がかかります。