古い家は30年以上も経つと、リフォームでは対応しきれず家の立て直しを余技なくしなければならないケースがあります。それは、シロアリに食われていたり、長年の湿気により床下がボロボロということもあるからです。しかし、立て直しは高額な経費がかかるので、新築に住んでいるような気分になれ、且つ安価で仕上げることができるリノベーションがおすすめです。
壁紙や床材などをリフォームする人もいますが、リフォームは単なる修繕です。リフォームは修復するのみなので、それよりも家の内装を全体的にリノベーションして家の価値を高めることが、雰囲気を大きく変えます。その中でも生活の基本となる、リビングを中心にリノベーションすることが、これまでとの環境を劇的に変えてくれます。リノベーションは新築の時と同様、住人に与える影響は大きいので、どのような部屋にしたいのかしっかりイメージすることが大切です。そして、テーマを持って大胆に変更することが大事です。
リビングが狭い場合に行うリノベーションとして、隣り合わせている部屋との仕切りをなくして、リビングダイニングにすることで部屋が開放的になります。部屋全体の広さは変わらないものの、仕切りをなくすことで気分が一変します。特にキッチンと居間の仕切りは改装もしやすく経費は抑えやすいです。対面式のキッチンをアイランド方式のキッチンにする方法も人気があります。アイランド方式にすることにより、成長した娘と一緒に夕食を作るなどキッチンも居間と同様、家族の団らんの場とすることができるようになりました。
解放感のある家を実現するには、床材をフローリング材にすることで、まったく違う空間を演出できます。さらに採光を意識し、なるべく光が入りやすい窓を増やすことで、フローリングと調和の取れた広々としたフロアになります。また、天井を白く塗装したり内装を白いクロスで統一するなど、明るい色を取り入れることでさらに効果は倍増です。
次に、家の無駄なスペースを活用してリビングの一部として活用する方法があります。その無駄なスペースの1つとして廊下があります。最近の新しい家では、不要な廊下のスペースはあまり作られない傾向がありますが、ひと昔前までは2階建ての家は必ずと言っていいほどありました。その無駄な廊下スペースを活用して、ドアをなくして広くすることで、これまでの廊下スペースがリビングの一部として、広く部屋を活用することができるようになります。部屋の仕切りとなる開き戸を引戸に変更することで、デッドスペースをなくすことも効果があります。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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