注文住宅を考えており、鳥と暮らす家づくりをコンセプトにする場合、どうすれば良いかというといくつかポイントがあります。まず出来るだけ天井を高く取るようにするという点です。天井が高かったり、吹き抜けがあると鳥たちにとっては非常にわくわくするような環境になります。
しかし高い所に着地出来るような場所は作ってはいけません。何故ならそこに居座るようになり、下に下りてきませんし何より分を落とすので処理が大変です。特にカーテンレールが高所にある時は注意が必要です。もちろん掃除しやすい低地に止まり木をいくつか用意してあげるというのも大切です。
また、防音対策もしっかりする必要があります。おとなしい鳥であればそれ程必要ありませんが、中には鳴き声が大きな鳥もいるので、そういう場合は防音室を用意出来れば周囲に迷惑をかけなくて済みます。
防音室が無理な場合は、ケージの周りを少し大きめなアクリルケースで覆う事で、多少音を軽減する事も出来るので試してみると良いです。
他にも床材に気をつけるというのもポイントの1つです。鳥には犬や猫のようにトイレのしつけは出来ません。その為床をカーペットにしてしまうと汚れが落ちなくなってしまうので、なるべくフローリングの方が良いです。
フローリングでも、ふんはいつまでも処理しないとこびりついてしまうので、汚れたらすぐに掃除する習慣をつけましょう。その為にも部屋には掃除道具を常に手の届く所においておくというのがコツです。
それから温度や湿度も管理出来るように、冷暖房や除湿機等も完備するという事も重要です。特に幼鳥を飼っている時には注意が必要で、幼鳥は生まれてから半年ほどは一定の温度で過ごしやすい環境を作ってあげる事が重要です。
何故ならまだ体温調節が出来ないからです。その為急激な温度や湿度変化があると、体調を崩してしまう恐れがあるので注意しましょう。
あと鳥が外の世界に出られるような環境を作ってあげるというのもポイントです。ずっと狭い室内で飼っていると、鳥もストレスがたまってしまいます。
その為出来る限り外の空気が吸えて、かつ飛んでいって逃げられないような仕組みの半庭みたいなものが作れると、鳥も喜びます。
このようにせっかく注文住宅を検討していて、鳥と暮らす家づくりを考えているのなら、出来る限り鳥が快適に暮らせる環境を造ってあげるという事が重要です。もちろん鳥だけでなく人間も快適に暮らせるように作る必要があります。その為にもポイントは沢山あるので、これらをきちんと踏まえた上で家づくりを行えば失敗しないで済みます。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
最新の投稿
- 2024年11月22日情報ブログペットと暮らす家づくりのポイントをご紹介!
- 2024年11月18日情報ブログ注文住宅の動線計画についてご紹介!
- 2024年11月14日情報ブログ注文住宅の外壁素材の選び方をご紹介!
- 2024年11月13日情報ブログトップライトとは?メリット・デメリットと選び方のポイントを解説します