今では4分の1から3分の1の世帯がペットを飼っていると言われており、中でも犬、猫は特に人気のペットです。
そのため、将来ペットを飼うことを見越してペットを意識した間取りの注文住宅をお考えの方も増えています。
しかしながら、一体どのような点に注意すればよいのでしょうか。
今回は、ペットと暮らす家づくりについてご紹介します。
□ペットのことを考えた家の間取り
*ペット専用スペースを作る
なついた犬や猫は、いつも人間に甘えている様子を想像しがちですが、同時に自分の時間・空間も必要です。
専用のスペースは最も安心できる場所となり、ストレスを溜め込ませません。
そのため、ペット用の小さな空間を間取りに組み込むとペットは快適に過ごせます。
もしペットを飼わなかったとしても、小さな収納スペースとして使うことができるため、無駄にはなりません。
*移動しやすい仕組みを作る
犬も猫も家の中を動き回ります。
そのため、移動しやすい環境を整えてあげるとペットは喜びます。
例えば、負担がかからない緩やかな階段を作る、滑りにくい床材にする、といった工夫です。
実は、滑りやすい床だと余計な力が加わり、ペットに大きな負担がかかってしまいます。
また硬すぎる床材も、走り回ったりジャンプで着地したりする際に肉球が傷ついてしまうことがあります。
無垢材やクッションフロアなど、柔らかい材質の床を準備できると良いです。
他にも、気兼ねなく走り回れるドッグランを犬のために作ることや、ジャンプして移動できるように壁にキャットウォークを設けることもできますね。
*安全が確保されている
ペットに悪い影響が出ないよう、安全が確保されている間取りが好ましいです。
例えば、階段はしっかりと壁・柵があって落ちないようになっている、入ってほしくない場所にはドアがある、などです。
特に浴室は、ペットが自由に入って浴槽に落ち、そのまま溺死してしまったという事故がよく起こるため、簡単に入れないようにしなければなりません。
*通気性をよくする
空調が機能することには2つのメリットがあります。
1つめは、ペットが持つニオイに悩まなくて良いという点です。
もう1つは、ペットが熱射病になる可能性を下げられる、ということです。
ペットは暑さに弱く、夏の気温には注意が必要です。
そのため通気性が良いと換気で涼しい風を入れられます。
□まとめ
ペットと暮らす家づくりについてご紹介しました。
専用スペースや移動しやすさ、安全性に重点を置き、ペットにとって快適な間取りの注文住宅を建ててみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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