多くの日本人が愛するお風呂。
毎日の疲れを癒やすこの空間をリフォームして、より快適な入浴を楽しみたいと思う方も少なくないでしょう。
しかし、お風呂のリフォームはどのような点に気をつければ良いのでしょうか。
また、マンションのリフォームで気をつけなければならない点は何でしょうか。
今回は、マンションのお風呂をリフォームする際のポイントと注意点をご紹介します。
□お風呂のリフォームの前に知っておきたいポイント
*お風呂の種類
まずはマンションのお風呂の種類を把握しましょう。
・従来工法
従来工法は、浴室を防水加工し、コンクリートを使って壁や床を作っていく方法でできたお風呂です。
1から作り上げていくので、壁・浴槽・床の全ての素材を変えるなど、自由なデザインを施すことができます。
・ユニットバス
ユニットバスは浴槽・壁・床が一体化している浴槽のことです。
マンションのお風呂はユニットバスであることが多いです。
一体化しているため、水漏れが少ないといった特徴があります。
*お風呂の素材
・人工大理石
大理石のような特徴を持つ、人工的な素材です。
表面が滑らかで美しく、水にも汚れにも強い特徴を持ちます。
・FRP
一般的な白い浴槽はFRPでできています。
主流ということで、豊富なサイズ、デザインがあります。
・ホーロー
金属にガラス質を焼き付けた素材で、高い保温性を持ちます。
・ステンレス
銀色のステンレス製の浴槽は、錆びることがなく汚れに強いです。
また、保温性能も高くなっており、お風呂を暖かく保つことができます。
・木
自然の暖かさが感じられる浴槽です。
湿気には注意で、こまめな手入れがないとカビが生えてしまいます。
*壁や床の素材
・タイル
お風呂場でよく使われる素材です。
様々な色、形から選ぶことができますが、つなぎ目の部分のカビには注意です。
・樹脂
つなぎ目がなく、統一的な様子を出すことができます。
汚れがつきにくく、また速乾性があるのでお風呂場に向いています。
・木
夕焼けのような暖かい色を持たせられます。
すぐには乾かないため、入念な換気が必要です。
□マンションならではの注意点
*規則や制限
マンションによってはリフォームに厳しい制限があります。
また、リフォームのためには近隣住民の許可が必要になることもあります。
*住んでいる階
高い階に住んでいると工事が難化するため、料金が高くなることがあります。
*浴室の移動は難しい
浴室は、排水管の位置や水が流れる十分な勾配が確保されている必要があります。
そのため、お風呂場を配置できる場所が制限される可能性があります。
□まとめ
今回は、マンションのお風呂場をリフォームする際のポイントと注意点をご紹介しました。
お風呂場のリフォームをする前に、それぞれの素材が持つ特徴を理解し、どのような機能、見た目が欲しいのかを明確にすることが大切です。
http://sekidesign.com/
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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