一戸建てを建てる際に注目すべきポイントの1つに、外壁があります。
外壁の素材にこだわることで、見た目の印象を変えることができたり、防水などの性能を追加できたりします。
そこで今回は、一戸建ての外壁に使う素材の選び方についてご紹介します。
□外壁の役割とは
外壁が持つ役割は大きく2つあり、1つはデザイン面で、もう1つは機能面です。
デザイン面は色、形、質感のことで、素材によって見た目に与える印象が異なります。
機能面では、雨風を防ぐこと、熱を遮断すること、音を防ぐことなどが挙げられます。
これらのどれを重視するかによって選ぶべき外壁の素材が変わるため、欲しい機能やデザインを明確にしておくことが大切です。
□外壁の種類と特徴
*窯業系サイディング
外壁として最も多く使われている素材で、全体の3分の2の割合を占めています。
防火性に優れており、デザインやカラーが豊富なのが強みです。
レンガのような見た目、木目のような見た目の外壁を作ることができるため、おしゃれな外壁を作りたい方にはぴったりです。
ただし、塗膜には注意が必要です。
本来窯業系サイディングには吸水性があり、表面に塗膜を塗ることによって防水性を出しています。
この塗膜の耐用年数は5~7年で、それ以上放置すると防水性が失われ漏水し、内部の建物にダメージを与えてしまいます。
また、本物のレンガのような質や味は出せないことも念頭に置いておきましょう。
*金属サイディング
防水と防音の2つの耐性を持っている素材です。
また、シンプルながらカラーバリエーションも豊富なので、こちらも見た目が良い外壁になります。
ただ、薄い金属でできているため、強い衝撃が加わると凹んでしまう可能性があります。
また耐用年数は10~15年で、それを超えると錆びやすくなるためメンテナンスが必要です。
*モルタル
火に強く、また温度が上がりにくい性質を持つので、遮熱効果のある塗料を使うと暑い日が多い日本で重宝します。
つなぎ目がなく、見た目が美しいのもポイントです。
しかしひび割れには注意が必要です。
また、モルタル自体は水に弱いため、防水の塗装が剥がれないようにメンテナンスが必要です。
*ALC
内部に小さな気泡があり、そのおかげで熱を伝えにくくなっています。
そのため、断熱性能と耐衝撃性能が高い素材です。
ただし、他の素材より少しコストがかかる、デザインが少ないといった特徴もあります。
□まとめ
一戸建ての外壁の素材の選び方をご紹介しました。
どのような性能がほしいのかによって素材を選ぶことが大切です。
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投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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