注文住宅で新築を建てる場合、予算の設定は自由にできますが、予算の設定を失敗してしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。
注文住宅で新築を建てる際最も初めに決めなければならないのがデザインとかではなく何といっても予算です。
では、どのようにすれば新築に使える予算を把握できるのかご紹介していきます。
□家が建った後に使う費用について把握する。
家は建てたらそれで終わりなんてことはありません。
今いるところから引っ越しするための費用や新しく用意しなければならない家具やカーテン、照明器具など買う費用と家を建てた後すぐに必要になる費用は意外にもたくさんかかります。
また、家族がケガや病気にかかってしまったなどの万が一にも備えとかなければ緊急の時何もできないなんてことも考えられます。
具体的にどれぐらいかかるのかというのは、引っ越しや家具にかかる費用が一般的には50万円程度、病気やケガ、災害時などの緊急時に備えておくべき費用が普通の会社員で生活費の3カ月から半年程度あればよいとされています。
加えて、将来のため教育費や車の購入など考えている人はそれをまた別に取っておく必要があります。
□毎月どれぐらいの返済が可能なのか把握する。
家族の人数やどのような生活を送っているのかで人それぞれ異なってきますが、一般的に住宅ローンの返済額は、年収負担率25%以内であればよいとされています。
それ以上負担率が上がってしまうと途中で生活がきつくて断念してしまう可能性が高くなってしまいます。
したがって、ボーナスを考えず、借入額の金利を1.2%で35年返済として計算すると、年収400万円で借入額が2845万円、年収800万円で借入額が5725万円になります。
返済とは別に家を買うと毎年固定資産税のような税金が新しくかかってきます。
毎月の生活費にどれぐらいかかっているのか見直して予算を決めてください。
これらはあくまで目安にすぎないのでご自身の家計にあった余裕のある返済額を考えてみてください。
□さいごに
予算の設定をするのは大変面倒で決めにくいことですが、家を建てる際は最も重要なことですので、焦らず正確に見定めて予算を考えてみてください。
また、ほとんどの注文住宅で予算について相談に乗ってくれます。
詳しいことを具体的に決めるのは専門家に聞くのが一番安心です。
以上のことを踏まえつつ複数の専門家に相談し、納得のいくところに頼むと間違いはないでしょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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