注文住宅を建築する場合には、限られた予算の範囲内で建築する必要があります。その時に気にしておいた方が良いのは、どの程度の相場になるかです。
最初にある程度費用の相場を理解しておけば、十分なお金の用意をすることができるだけでなく住宅ローンを組む時にも無理なく組むことができるでしょう。
注文住宅の予算として知っておきたいのは、まず土地の値段になります。土地は、場所によって大きく異なりますので、全国一律の相場があるわけではありません。
これを調べるためには、公示価格などを参考にしてどれぐらいの土地の値段になっているかを判断する必要があります。より細かく見たい場合には、路線価を参考にすると良いでしょう。
路線価とは、道路に面した土地の金額がいくらぐらいになるか表示されたものです。1平方メートルあたりの金額で書かれている場合と1坪で書かれている場合がありますので、間違えないようにしましょう。
建物を建築する場合は、ハウスメーカーや工務店によって相場が異なります。平均的には、1坪60万円位になると考えておいた方が良いでしょう。
安い業者の場合には、1坪当たり50万円位になることもあり、逆に高級志向の業者の場合は1坪およそ70万円になることも珍しくありません。計算の仕方は、建物の坪数と坪単価をかければ求めることができます。
駐車場や庭がある場合には、外構費用も頭に入れておかなければなりません。土の状態で放置しておけばほとんどお金はかかりませんが、タイルを敷き詰める場合には1坪あたりおよそ10万円位かかると考えておけば間違いありません。
もう少し安くしたい場合には、インターロッキングなどを敷き詰めることもできます。この場合にはタイルを敷き詰める予算の半分程度でできるでしょう。
建物や土地にかかる相場としては、諸費用と呼ばれるものがあります。これは、登記するときにかかる登記費用や不動産会社に支払う仲介手数料等です。
この中で1番負担が大きくなるのは、仲介手数料になるでしょう。仲介手数料は、その不動産の価値の3%に6万円を加えた金額です。
例えば3,000万円の注文住宅を建築した場合には、180万円に6万円のお金がかかると考えておけば間違いありません。実際には、そこに消費税がかかりおよそ200万円位になります。登記費用は、司法書士によって若干異なるものの25万円から30万円位になると予想できます。
それ以外にも、印紙代や火災保険料がかかります。火災保険料は10年単位の契約になりますが、およそ10万円から15万位になるのが普通です。これに地震保険を加える場合には、5年間でおよそ6万円位になります。