建築の土地選びは注意する事は知られていますが、どのような点を確認しておかなければならないのでしょうか。希望通り建築する為には周辺の環境・規制や法令・敷地の位置関係の3つは基本として調べておく必要があります。
環境面の注意点ですが日当たり及び風通しは勿論、騒音や臭気も確認しておく必要があります。ゴミ集積場所や近くの道路環境は必ず確認しておく事が必要です。道路環境の観察としてはひび割れや陥没状況をみる事で周辺の地盤状況の推測ができます。
水はけも臭気に影響するのですが、ゴミ集積場所を確認する事で近隣住民のルールに対する意識もわかります。これらは一度近隣住民の方に話を聞いてみる事で下見ではわからない事も教えてもらえます。
最後に環境面では隣接する建物の窓やバルコニーの位置をみる事で、プライバシーを守るプランを考える事ができます。
敷地の位置関係のチェックポイントとしては、特に敷地と道路の関係と建てられる面積です。道路幅は4m以上確保されていないと敷地も道路の一部とみなされたり、接道が2m以上ないと建物を建てる事ができません。建築する際に工事車両が通行できるのかも重要と言えます。
建てられる面積についてですが、市役所や区役所で確認しておかないと希望通りに建築できない可能性もあります。こちらは依頼する工務店や企業が調べてくれますが、よく互いに確認しておかないと各種規制が変更になっていたなんて事もあり得るからです。できればガス管や水道管及び下水道等も確認しておくと安心です。
地盤データについても役所で閲覧可能です。過去に行われた購入予定地周辺の地盤調査結果は、建物を計画する上で重要な情報になります。ハザードマップを利用するとどの様な災害が起こりやすいかを事前に知る事もできます。
以上の様に土地選びでは注意する点が必ずあります。ほとんどは土地探しの際に利用した企業が行ってくれていますが、近隣の方の声はあまり収集していません。頼りすぎず自ら確認できる事はしておくことがリスク回避になります。
これら3つの事以外では権利関係でよくトラブルがあります。購入しようとしている土地の履歴を法務局で調査できます。これは過去に工場用地であったり、土地汚染の有無を確認する上で重要な情報です。インターネットを活用してオンライン請求も可能です。
土地選びは生活及び事業展開でも重要な事です。調べる事は多いですが、もし後々に判明した場合、追加工事や違法建築等にもなりかねません。大きなお金が動く事なので、妥協せず調べられる事は調べるようにしましょう。