これから注文住宅で家を建てる方は「構造計算」というものを知る必要があります。
構造計算と聞くとなんだか難しそうですね。
分かりやすく説明いたしますので、しっかり理解しておきましょう!
■構造計算とは
構造計算とは、建物の耐久性が安全かどうかを計算することを意味します。家が、雨、雪、風、地震で壊れたり、家が、家自身の重さで崩れてしまったら困りますよね。
建物の耐久性・安全性について、家を設計する段階で考え、構造計算書を提出しなければならない場合があります。
■構造計算書の提出が不要な場合
〇4号建築物 (木造1階建て、木造2階建て等)
4号建築物という種類に分類される建物は、構造計算書の提出が不要です。
4号建築物の代表例は木造1階建て、木造2階建てで、多くの場合、簡易的な方法で安全性を確かめます。
〇認定されているプレハブ住宅
国土交通大臣が認定しているプレハブ住宅では、既に安全性に問題がないことを確かめているので、構造計算書の提出は必要ありません。
■構造計算書の提出が必要な場合
簡単にいうと、上記のケース以外の木造3階建て、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など場合は、構造計算書の提出が必要です。
構造計算書は「建築確認申請」の際に一緒に提出します。
建築確認申請というのは、建物を建てる前に申請するもので、確認済証を交付されないと家は建てられません。
■構造計算書の提出が不要な場合でも構造計算すべき
構造計算書の提出が不要だからといって、構造計算をしなくて良いということにはなりません。
構造計算は、建物の耐久性・安全性を確認するために必要なもので、もし耐久性・安全性が弱ければ、建物は簡単に崩れてしまいます。念のためにどんな建物でも構造計算をしておきましょう。
■より強固な家づくりを
日本は自然災害が多い国です。地震大国と呼ばれ、大きい地震も頻繁に起こっており、台風も通りやすいため家にダメージを与えやすい国なのです。
つまり、日本の住宅は家が強固である必要があります。
どんな建物でも構造計算は必須で、さらに耐震工事などで耐久性をより高めるべきです。
いつどんな自然災害が起こっても安心できるように、家を補強しておきましょう。
■おわりに
構造計算は建物が壊れにくいかを測るもので、構造計算書には提出が義務の場合と、そうでない場合とあります。いずれにせよ構造計算をすべきで、さらに耐久性を上げる施策を打つべきです。
もし、業者が必要ないと言っても、構造計算をお願いするのが良いでしょう。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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