近年、住宅を建てるとき、リフォームするときに「和モダン」をリクエストされる方が増えています。
「和モダン」とは、直線的で洗練されたモダンスタイルに、日本ならではの美しさの表現をプラスした、デザイン性と安心感を兼ね備えたスタイルです。
「和モダンスタイルを生活に取り入れたいけど、まず何から始めればいいの・・・?」という方に向けて、今回は和モダンスタイルで重要な「照明」についてご紹介します。
■和モダンスタイルでの照明の重要性
「空間を和モダンスタイルにしたい!」とお考えの際に、一番効果的な方法は、照明を和モダンに合ったものに変えることです。
照明を一つ変えるだけで、お部屋の雰囲気を、がらっと変えることができます。
白い蛍光灯がぎらぎらと反射する空間から、自然な温かみのある光で照らされている空間に移る場面をイメージすると、リラックスできそうですよね。
家全体を和モダンスタイルにリフォームする余裕がなくても、照明だけで和モダンな雰囲気に近づけるのです。
■和紙を用いた照明
和モダンスタイルに合う照明を選ぶポイントは、素材に注目することです。照明の素材で一番和モダンに適しているのは、「和紙」でしょう。
和紙は伝統工芸品だけでなく、障子紙や襖紙など生活なかでも用いられ、凛として美しい日本ならではの趣を表現できます。 和紙は植物の繊維を用いて作られます。
そのため、照明の素材として用いた場合、光を通して照明の繊維が個性のある模様のように浮かび上がります。
これも、和紙を用いた照明の魅力です。 一般的に和紙は、光の透過性が低いため、光源を和紙で囲むことで優しい温かみのある光に変化させます。温かい光で空間を照らすことで、洗練されたモダンスタイルに和の落ち着きを取り入れられるのです。
一つ注意点として、和紙を用いた照明は穏やかに照らすため、「思っていたより暗い・・・」と思う可能性があります。
一度ショールーム等で付けた時の明るさを確認することをおすすめします。
■木の枠を用いた照明
自然素材の木を用いた照明も、和モダンの雰囲気をぐっと引き立てます。一口に「木を用いた照明」といっても様々あります。
木のまっすぐな線を生かしたもの、柔らかな曲線で光を囲むもの、白木を用いたもの、黒やこげ茶のものなど、皆さんがどんな和モダンを実現したいかによっていろいろな選択肢から選べます。
どの照明でも、木を用いた照明であれば、温かみと落ち着きを空間にもたらせられるのです。 和モダンスタイルに合う照明はどれも魅力的なものばかりです。どの照明にするか選ぶ作業もまた楽しいでしょう。
とびっきりの照明を選び、穏やかに照らされた「和モダン」の空間での生活を楽しみましょう!
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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