注文住宅で内装を決める段階というのは、ご自身のこだわりを隅々まで反映できて楽しいですよね。実際に生活を始めてから快適に暮らせるように、内装決めの際に大切なのが、「配線計画」です。
「部屋にコンセントが足りない・・・」 「家具を配置したら、使えないコンセントができてしまった・・・」 「足を引っかけたり、余計に動いたりしなければならない位置にコンセントがある・・・」 など、コンセントの位置による問題はいくつもあります。
今回は、せっかくのこだわりの注文住宅での生活を快適にするための、コンセントの位置についてお話しします。
■コンセントの数はどれくらい?
コンセントの位置は、間取り図が完成した時に、実際にどの部屋でどのようなことをするのかイメージしながら計画しましょう。 1部屋に1つのコンセントがあれば十分だろうと思っていませんか?
延長ケーブルやたこ足配線を使えば、1部屋に1つでもまかなえますが、足元にコードが散らかってしまったり、ほこりがたまり火災の原因になったりなど、見た目の面、機能面で、生活の質を下げてしまいかねません。
一般的に、コンセントの数で困らないためには、2畳のスペースに1つのコンセントを付けるのが目安だといわれています。もちろん電化製品を多く置くリビングやキッチンなどには、多くのコンセントが必要です。
家族構成や趣味によっても変わってきます。そのため、基本的には2畳に1つのコンセントとし、設計図からご自身の生活をイメージして数を決めましょう。
■意外に気づかない!コンセントがあると便利な場所
・ウォークインクローゼットの中 注文住宅では、ウォークインクローゼットを作られる方が多いですが、コンセントの設置を忘れがちになる場所でもあります。
「基本的にものをしまうだけだから・・・」と、コンセントを付けなくてもいいとお考えになる方もいらっしゃいますが、コンセントが一つあると、掃除機をかけやすく清潔に保てたり、クローゼット内部にもっと明かりが必要な時に照明を置くこともできます。
・階段の踊り場 階段もただ通過する場所として、コンセントを付けない方がいらっしゃいますが、「掃除の際にコンセントの長さが足りない」、「階段の足元に照明をつけたいときに困る」など後悔の声が上がるポイントでもあります。
注文住宅の内装では、間取りやデザインを重点的に考えるため、ついコンセントの位置について深く考える時間が無くなってしまいます。
しかし、コンセントの問題は毎日の生活のストレスにつながっていきます。素敵かつ快適な暮らしのために、間取りが決まったら設計図からイメージしてコンセントの数と位置を決め、実際に建てていく際にも数が足りているか、位置は適切か等をチェックしてください!
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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