前回の記事では、底冷えの対策としてコルクマットをご紹介しました。
足元が冷えるのは外気からの冷気がフローリングを冷やすことが原因であって、それを抑えることができるのがコルクマットであると理解していただけたと思います。
今回も引き続き、部屋の雰囲気やこだわりに合わせたフローリングの選び方をご紹介していきます。
住居を決める際や新しく住宅を建てる際に注意を払わなければならいことは「防音性」です。
防音性のこととなると、雨風や隣人からの音を考えて壁や天井に焦点を当てると思いますが、フローリングの防音性にも注意を払う必要があります。
例えば、二階に子供部屋を作るとなると子供の遊ぶ音が下の階のリビングなどに響いてはリラックスできないですよね。
また、マンションの場合は下の階への騒音は隣人トラブルに発展する恐れがあるので十分に注意を払う必要があります。
それではフローニングの防音対策にはどのような方法があるのでしょうか。
・遮音フローリング
遮音フローリングとは、通常のフローリングにスポンジのような遮音材をつけたフローリング素材です。
施工の際は、下地やベニヤ板などで調整して遮音フローリング貼ることで防音性を高めることができます。
最近の新築マンションでは主流の施工方法となっています。
・クッションフロア
クッションフロアとは、クッション性に優れたシート状の塩化ビニル系素材でできた床材です。
特徴としては、防音性だけではなく防水性や傷に強い性能があるため、キッチンなどの水周りによく使用されます。
また、近年ではそのデザイン性にも注目が集まっています。
・カーペット
フローリングの事態に施工を施す方法とは違いますが、床の上にカーペットを敷く方法も手段として考えられます。
防音性や遮音性においては、上記で紹介したションフローリングよりも性能は高いです。
しかし、近年では遮音フローリングが主流となってきているため人気は減少傾向にあります。
・畳
和室の定番として用いられる畳ではありますが、意外にその防音性や吸音声に注目を浴びることはありません。
畳床には藁が用いられており空洞がたくさんあります。
また、畳表にはイ草が使われておりスポンジのような形状になっているため大量の空気を含んでいます。
これらの空気の壁が、音を伝わりにくくしているのです。
いかがでしたか。
防音性を考える際には、壁や天井だけではなくフローリングにも焦点を当てて施工していく必要があると理解していただけたと思います。
今までの記事を参考にしていただき、理想のフローリングを手に入れてくださいね。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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