前回は、注文住宅でトップライトを設置するメリットについて、お話ししました!
それでは、トップライトのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、デメリットの側面を紹介したいと思います!
■直射日光が強すぎる場合がある
前回もお話しした通り、建物の北側にトップライトを設置すると、時間帯に関わらず一定の光を室内に取り入れることができます。
しかし、裏を返せば、トップライトを設置する方角によっては、時間帯によって強い直射日光が差し込んでくる場合があるということです。
例えば、東側の寝室にトップライトを設置すると、朝寝ている間に直射日光が差し込んできて、睡眠がとりにくかったり、知らない間に顔が日焼けしてしまうという可能性もあります。
また、西側のリビングにトップライトを設置すると、夕方キッチンで夕飯を作っている時に、西日が入り込み過ぎて、眩しいということも起こるかもしれません。
トップライトを設置する方角には、注意が必要です。
■日光による劣化が激しい
トップライトを設置した場合、窓の周りはシーリングと呼ばれるゴムで舗装されます。
シーリングは、他の屋根の素材と比べて、紫外線による劣化の速度が速いという特徴があります。
トップライトは天井にされるという特性上、紫外線を大量に受けてしまうため、シーリングが劣化し、雨漏りなどが起こる可能性が高くなります。そのため、定期的なメンテナンスが必要不可欠となってしまいます。
■掃除がしにくい
トップライトは、他の外壁と同様、外気に晒されているため、自然とゴミが溜まってきます。
トップライトにゴミが溜まると、せっかくのオシャレな窓が台無しになってしまうため、定期的に掃除をする必要があります。
このとき、トップライトは部屋の天井に設置されているため、非常に掃除がしにくいという欠点があります。掃除の際は、脚立等を使用する必要がありますし、場合によっては、脚立を使用しても手が届かないトップライトもあります。
その場合は、屋根に登って掃除を行うか、業者に掃除を依頼する必要がでてきます。
このように、非常に掃除がしにくいというのが、トップライトのデメリットの一つです。
■まとめ
今回、ご紹介したように、トップライトの設置にはいくつかのデメリットがあります。
しかし、前回お話しした通り、トップライトには大きな魅力もあります。トップライトを設置する際は、このメリットとデメリットを考慮に入れた上で、慎重に判断してください!
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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