シンクに利用される素材には様々な種類があります。そしてそれぞれに特徴が異なっています。どの素材を利用するかによって、シンクの使い勝手、またメンテナンスの頻度なども変わってきますから、事前に素材ごとの特徴を把握しておくことが求められます。
ステンレスは、シンクに利用される素材の中でも長い歴史を持つ素材です。ステンレスの特徴としては、まずは熱や水に強いと言うことが挙げられます。
熱に関しては、熱の伝わりである熱伝導率も速いのですが、反対にそれを放出する放熱も速いので、熱が溜まりにくいです。そのため熱くなり過ぎて火傷をすると言った心配も不要ですし、夏場など温度が高い時でも熱がこもりにくいと言うメリットがあります。
それから水に関してですが、もともとステンレスは英語で錆びないと言う意味を持っています。つまり水が付着してもそれが錆になりにくく、勿論、水による腐食などが発生することもありません。
ただし錆に関しては、鉄製の鍋などを長い時間、放置することで、鍋の錆が付着する恐れはあるので、その点には注意が必要です。台所では熱、水は必ず使用するものであることから、それに対して耐性があるのはとても大きなメリットです。
次に耐久性が高く、扱いやすいと言うのもステンレスの特徴です。耐久性が弱い素材の場合、簡単なことで凹みができてしまったり、傷が発生してしまうこともあります。するとそれが原因となって、扱いにくいシンクになってしまうことも考えられます。
台所は、日々の生活の中で利用頻度が高い場所ですから、そのシンクの使い勝手が悪いと言うのは避けたいです。そうしたことを考えると、耐久性があるために扱いやすいステンレスは、日常使いのシンクに適した素材です。
更に料理以外の負担を減らすことができるのも、特徴のひとつです。これはステンレスは、汚れがつきにくい、あるいは浸み込みにくい、そして臭いもつきにくい素材であるためです。
汚れがつきやすい、しかもそれが簡単に浸み込んでしまうような素材であったり、臭いがつきやすい素材であったりすると、日々の掃除も丁寧に行う必要があります。料理だけでも負担がかかるのに、その上、掃除にまで負担が求められてしまうのは、誰しもが避けたいことです。
また汚れ、臭いがつかないようにシンクを使わなければならないと言うのも、とても負担がかかることです。その点、ステンレスであれば、汚れも臭いもつきにくいので、日々の掃除やシンクを利用する際の負担を軽減することができます。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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