今回も前回に引き続き照明についてお話ししたいと思います。
前回の記事を読んでいないという方は前の記事を先にご覧になってください。
・洗面化粧台の照明
化粧をするときには必ず明るくしますよね。
洗面化粧台が暗かったたりしたら思い通りに化粧をできません。
また、自分の顔と向き合う鏡が暗くては、なんだか暗い気持ちになってしまいます。
やはり照明の基本である、前から光が当たるように意識して配置したいです。
天井のダウンライトが後ろから光が当たっても、顔が照らされないと全く照明の意味がありません。
化粧台の天井の照明の位置について、顔に近いほど影がついてしまいますが、離れすぎると暗くなってしまいます。
天井のダウンライトは真上方向からの光なので、顔自体を明るくするというよりかは、その空間を明るく照らすという役割を持っています。
人によっては顔が影になってしまい、顔が見えにくくなってしまうこともあります。
顔を明るく照らすには洗面化粧台の照明が重要になってきます。
さらにここでは、光の色も重要になってきます。
例えば、電球色は肌が赤っぽく見えて健康的な印象を持たせる一方、昼光色は顔色が青白く見えるので不健康に見えてしまうことがあります。
化粧の場合は、色の正確な見え方が重要になってきますので、白色照明の昼白色が適しているといえるでしょう。
・窓への映り込み
外の景色が売りの家で気を付けたいのが、照明の窓への映り込みです。
せっかくいい景色が見える家を買って、外のスペースをおしゃれにアレンジしたのに、室内の窓ガラスに照明が映り込んでしまったら、台無しになっていまいます。
これの原因の一つは室内の照明を明るくしすぎたことです。
ただやみくもに、明るくすればいいというものではありません。
そしてもう一つが、窓ガラスの映り込みを無視した照明計画です。
外の景色を楽しもうと考えるなら、同時に照明計画をしっかりと練ることが大事なのです。
1つの方法としては、光の調節ができる照明を配置することです。
外を眺めるときと、普段の生活で使う照明の明るさを調節できれば、この問題は解決できるのでおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
天井と化粧台の二つの照明を上手く使って、空間と顔の二つを上手く照らすことを意識しましょう。
また、外の景色も楽しみたいという方は、照明の窓への映り込みを考慮して照明計画をしっかりと立てましょう!
次回も引き続き照明についてお話します。
そちらもぜひご覧になってください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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