今回も前回に引き続き照明についてお話ししたいと思います。
前回の記事を読んでいないという方は前の記事を先にご覧になってください。
・フォーカルポイントを作ってみよう!
インテリアの用語のひとつに「フォーカルポイント」というものがあります。
どんな意味かというと、空間の中で視線が集中する場所のことを言います。
分かりやすい例だと、絵画です。
玄関に入ってすぐに目に見えるようなところに絵画を置く人はたくさんいますよね。
来客者は扉を開けた瞬間に絵画にくぎ付けになってしまいます。
これがフォーカルポイントです。
・いろんなところに作れるフォーカルポイント
実はこのフォーカルポイントは玄関だけでなく、いろんなところで取り入れられるテクニックです。
リビングやトイレにも取り入れることは可能ですし、廊下や階段にも積極的に取り入れると良いでしょう。
廊下や階段にフォーカルポイントがあると、家の中を移動している最中にもインテリアを楽しめます。
絵や植物をフォーカルポイントとして簡単に取り入れることができるのでおすすめです。
・フォーカルポイントを作る際の注意点
ポイントをあいまいにしてしまってはいけません。
必ず、一点に集中できるようにポイントをハッキリさせましょう。
フォーカルポイントの周りがぐちゃぐちゃになっていると、視線を一点に集中させるのは難しいです。
また、特に味気のない質素なものはフォーカルポイントに向いていません。
できるだけ華やかなものにすると効果はおおきく期待できます
大原則は「一点豪華主義」です。
「集中できるように配置されているか」と、「ポイントが華やかであるか」を意識して下さい。
どちらかが欠けてしまうと、フォーカルポイントと呼ぶにふさわしくありません。
そして、目の高さに合わせることも重要です。
これは先ほど述べた、「集中できるように配置されているか」に含まれている要素ですが、対面したときに自分の目の位置と同じ高さにあれば、すっと目に入ってきますよね。
ですので、できるだけ人の目の高さに合わせてフォーカルポイントを作ってみましょう。
いかがでしたでしょうか。
インテリアの空間を美しい印象にするために、このフォーカルポイントを取り入れてみてください。
玄関の扉を開けてまず真っ先に目に入るこの場所が家全体の印象を左右するといわれるほどなので、特に玄関は意識しましょう。
次回も引き続きオシャレで快適な部屋にするためのテクニックを紹介していきたいと思います。
そちらもぜひご覧になってください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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