今回も前回に引き続き照明についてお話ししたいと思います。
前回の記事を読んでいないという方は前の記事を先にご覧になってください。
「黒=カッコイイ」といった印象がありますが、インテリアで黒を多用してしまうとあまり快適な空間にはなりませんね。
広い部屋の場合のみ黒で統一した部屋は機能するのです。
では普通の広さの部屋、狭い部屋ではどのような配色をすれば広く見えるのかというと、白を基調にした色をベースにインテリアを作るのです。
先ほども述べた通り、明るい色は膨張色です、
白はそのなかでも最も膨張して見える色なので、同じ部屋でも白を取り入れるだけで一気に広々とした印象の部屋に早変わりです。
色以外にも部屋を広く見せる方法があります。
それは「遠近法」です。
次は遠近法についてみていきましょう。
・遠近法を使って部屋を広く見せよう!
遠近法とは遠くにあるものが小さく見えて、近くにあるものが大きく見える表現のことです。
中学生の時に美術の教科書で一度見たことがある人は多いのではないでしょうか。
この遠近法家具のレイアウトに反映させて、部屋を大きく見せてみましょう。
では、どのように遠近法を取り入れるのでしょうか。
すごく簡単です。
目線の方向に沿って、家具を低くしていけばいいのです。
そうすることで、奥行き感が出て、向こうの壁までの距離が実際よりも長く感じるようになります。
反対に、目線の方向に沿って家具を高くしていってしまうと、大変狭い印象をもった部屋になってしまうので注意しましょう。
もう一つ注意したいのが、入った場所からこの遠近法を使ってレイアウトを考えることです。
適当な場所を基準にこの遠近法を使ってしまうと、部屋に入ったときにかえって狭くなってしまうこともありえるので注意しましょう。
いかがでしたでしょうか。
同じ広さの家でも、テクニックを取り入れれば印象は変わってきます。
白と遠近法を組み合わせて、広々とした空間を演出しましょう。
今回で、オシャレで快適な部屋にするためのテクニックについてお話は終わりです。
取り入れられそうなものは取り入れて、インテリアをより充実させましょう。
そして同時に快適な生活を手に入れて、毎日楽しく過ごしてください。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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