注文住宅を建てるときには、間取りや床板、窓とともに壁紙も好きなものを選ぶことが出来ます。とはいえ、壁紙の柄というのは、シンプルなものから色鮮やかなものまでありますから、住人の好きな柄を選ぶこともできますし、建物や家具などと調和させるという選び方もあります。
選択肢が多すぎて、どれにすればよいのか迷ったら白が無難です。シンプルで、どのような場所にあっても違和感はありません。それに今流行の北欧風の家も壁紙は白です。木のぬくもりを感じさせる北欧風の家では、飾りたるよりもシンプルな白の味わいが自然を連想させ、落ち着いた空間を演出できます。
白では少し寂しいと感じるのであれば、少し工夫をしてみるのもいいでしょう。例えば同じ白でも織物調の柄や石目調の柄など、少し凹凸の部分を変えるだけでもかなり印象が変わってきます。
またタイル調や木目調の壁紙を貼り付けて、外壁とイメージを統一させるという方法もあります。お子さんがいるならば動物や花がらの壁紙にしておくことで、見ているだけでも楽しくなる空間に仕上げるのも良いでしょう。
もしも、自分のセンスではいいアイデアが思いつかないというのであれば、いっそのこと誰かのアイデアを参考にしてみるのも一つの方法です。例えばテレビドラマや雑誌などで、実際に参考にしたい部屋を見つけよう。そういったメディアで使われる部屋をみることで、専門家のセンスというのを取り入れることができます。
注文住宅を建てるときには、いろいろなモデルハウスを見ていくでしょうが、そのときにも壁紙はどのようなものを使っているのか確認しておくと具体的なイメージをつくりやすくなります。
注意点としては玄関、廊下などつながっている場所は同じテーマで選ぶ方が良いです。様々な壁紙を楽しむことが出来るのはいいのですが、テーマ性がバラバラだとその違和感の中で暮らしていかなければいけなくなります。
それから、素材ということでは、健康に気を使った素材にしておくというのも考えておきましょう。新築の注文住宅でよく起こりがちのシックハウス症候群の対策として化学物質の含有量の少ない壁紙、天然素材の壁紙を選ぶこともよく調べて検討するべきです。
とはいえ、色々悩む点が多い壁紙選びですが、構造部分と違って壁紙の場合には最悪張り替えもできるので、そこまで深刻になる必要はありません。張り替えで追加費用は発生しますが、試行錯誤をして最高の家に仕上げていけばよいのです。
投稿者プロフィール
- はじめまして。兵庫県神戸市で一級建築士として活動している石憲明(せき のりあき)です。「seki.design」では、神戸市や芦屋市、西宮市を中心に、注文住宅やマンション、別荘、クリニックなど、幅広い建築物の設計・監理を行っています。
私が大切にしているのは、クライアントとの対話です。一人ひとりのライフスタイルや価値観に寄り添い、その人にとって最適な「住まいのかたち」を提案しています。デザイン性と機能性の両立を追求しながら、地域に根差し、暮らしやすさと美しさを兼ね備えた空間づくりを目指しています。
「こんな住まいが欲しい」「この空間で過ごしたい」と感じていただけるような建築をお届けしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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