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Liv.diverse

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それぞれの時を楽しむ家

家族が長いあいだ、ひとつの空間で過ごしていくために必要なことは、それぞれの時間を大切にするということではないでしょうか。この“Liv.diverse”は、その名のとおり、それぞれがしたいことを同じ空間でできるよう、領域を区切っていくことにより、さまざまな「場所」をつくった住まいです。

区切るといっても、視線と空気は繋がったままの、ひとつの空間です。しかしそのなかで、床の高さや天井のかたち、素材などを変えて特徴をもたせることで、それぞれの領域はゆるやかに区切られ、「場所」となっていきます。

すぐ近くに家族がいて、時間や空間を共有しながらも、「自分の場所」で自分がしたいことができるということ。その領域を越えて互いにコミュニケーションをとりながら、しかし自分の時間も大切にする。気分やしたいことに合わせて、場所を変えてそれぞれの「時」を楽しむ家になれば──そんな願いを込めました。

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										外観:2階リビングの天井のかたちが外観からもわかります
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										外観:プライバシーを確保するため、1階の居室の開口部は、塀より下の高さにある地窓としています
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										外観:玄関アプローチ
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										1階プレイルーム:地窓が坪庭の緑を切り取ります
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										1階プレイルーム:格子を介して玄関と繋がっているため、玄関ホールが広々と感じることができます。将来的には間仕切りをつくり、個室として利用する予定です
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										洗面所
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										2階:24帖の1室空間を、屋根のかたちや素材、床の高さなどでゆるやかに領域を区切っています
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										ダイニングからキッチンを見る
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										キッチン:約7帖の広々としたキッチンには、大きな作業台が。みんなで楽しく料理できる空間です
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										ライブラリー(右手)/インドアガーデン(左手)から、リビング方面を見る:リビングの天井のかたちが印象的です。天井高を低くしてくつろげる空間に
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										ライブラリーから見渡す:ひとつの空間になっているため、どこにいても家族の気配を感じながら過ごすことができます。3階の部屋もすぐそこに
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										3階から2階を見る:いろいろな「場所」で家族がそれぞれすごすことのできる空間です
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										3階:お月見ができるバルコニーのある部屋は、将来主寝室になる予定です
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										2階夕景
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										1階プレイルーム夕景
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photo: akiyoshi fukuzawa

空間構成

断面図
1F

1階のプレイルームは、縦格子を介して玄関と緩やかにつながった空間です。間仕切りなどで明確に区切ってはいないため、玄関を広くみせてくれる効果があります(間仕切りとドア、収納をつくることで、将来は個室として活躍します)。開口部を地窓にすることで、1階でありながらプライバシーを確保しつつ、面した坪庭の美しい部分だけを切り取ることができました。

平面図
2F

2階は、ワンフロアをぜいたくに使った24帖の空間となっています。ここを、視線のつながりを保ったまま、6つの領域に分けました。キッチン、ダイニング、ごろ寝リビング、PCコーナー、ライブラリー、インドアガーデン──それぞれの空間は、床の高さ、天井高、天井のかたちなどを変えることにより、緩やかに区切られています。

その中心となっているのは、食事をするダイニングです。お茶を飲んだり食事をしたり、子供が勉強したりする場所を中心とすることで、すべての領域が繋がっていくと考えました。7帖の広々したキッチンには大きな作業台があり、ゲストや子供たちと一緒に楽しく料理をつくることができるでしょう。子供が小さいうちは、「ごろ寝リビング」にラグを敷いて子供を遊ばせていれば、どこにいても目が届いて安心です。

ライブラリーとインドアガーデンは、階段の踊り場のようなところにあり、3階にアクセスするワンクッションとなっています。とくにインドアガーデンは階段の横にあり、毎日の階段の上り下りがとても楽しくなるしかけのひとつとしての役割も果たします。またライブラリーの床下は、3帖程度の収納として有効活用しています。

平面図
3F

3階は、「お月見バルコニー」とつながる景色のよい部屋となっています。すぐ下のライブラリーとの高さの差はわずかに1m、ダイニングとも高低差が2.4mと、通常の「3階」よりも低い位置にあり、思わず階段を上りたくなるような、2.5階をイメージした空間です。

そんな空間ですから、たくさんのゲスト来たときは2階の24帖と併せて、30帖の立体的な大空間として利用でき、いろいろな「場所」にゲストが滞在することができます。インドアガーデンの緑に手が届く距離であることも魅力のひとつ。また、間仕切はなくともプライバシーが確保できるので、ゲスト用の寝室としても使いやすくなっています。将来は主寝室として活躍する予定です。

平面図

Liv.diverse

所在地 奈良県生駒市
用途 専用住宅
家族構成 夫婦2人
竣工年 2016
構造 木造/地上3階
敷地面積 28.4坪
延床面積 29.1坪
総工費 ーー