- ご主人さま
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日本料理の店を経営しています。
5年目を機に移転を考えていた時に、紹介で石さんに出会いました。
この5年間仕事した店で、こうしたいああしたいと思っていた事を、とりあえず全部石さんにぶつけました。何度も細かい打ち合わせに付き合って下さり、うまく伝えられない思いも受け取ってくれ、かっこいいカタチに仕上げていってくれました。
こだわったエントランスは、一歩足を踏み入れた瞬間にお店への期待度が高まる、重厚感のある仕上がりへ。
小上がりにして、特別感を出したかったカウンターは、素晴らしい伝統技術を取り入れ、私たちが酒器でした出会ってこなかった「錫」を壁面に使用。
部屋の椅子とテーブルなどのインテリアも、自分たちでは選ばなかったかもしれない物をセレクト。センスが光る物ばかりでした。
「お客様が優雅な気持ちで食事を楽しみ、スタッフが動きやすいお店」を見事に作り上げて下さり、本当に感謝しています。
- 奥さま
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主人の移転先の店舗[日本料理店]をお願いしました。
口下手な主人の想いを、カタチにして下さり、「大道さんが仕事し易く、カッコよく立てるお店」を創り上げて下さいました。
私はと言いますと、石さんの創り上げるモノを見る度に、自宅も石さんにお願いしたかったなぁー、と。。思ってしまいます。
石さんのお人柄から、お話もし易く、お願いも伝えやすい!でも現実的なご提案で具体的になって行く流れが、とても心地よかったです!
神戸の北野にある日本料理店・料和大道の移転プロジェクトです。クライアントである店主は、同時にこの店の料理長でもある方です。そのため設計する私たちも、住まいの設計をおこなう際のようにクライアントに寄り添いながら考える、という姿勢で空間づくりに取り組むことができました。
このような仕事では、オーナーである方と料理人の方が異なることも多く、すると設計の際はやはり、オーナーの方なりの視点──お客がどのように過せる店にしたいか、どのような見栄えのインテリアにしたいか──に多くの比重がおかれることになりがちです。しかし、実際にお客をもてなすのは料理人やスタッフの方たちであり、その視点からの議論が十分できないまま設計が進んでしまう、ということも往々にして起こってしまうのです。
料理人やスタッフがどのように動きたいか、どういう目線でお客と話し、出迎え、送り出すか、店主のどういった所作をお客に見てもらいたいか──その空間を実際に生きていく人たちと徹底的に議論をし、プランニングする。そのようにつくられた空間が、結果的にストレスなく、気持ちよく接客がおこなわれる店となるように思います。
今回、オーナー=料理人であるということが、こだわり抜いた店づくりの条件のひとつかもしれないと気づかされました。店主であり料理人でもあるクライアントが、想いをこめて料理をつくり、お客様に提供する空間です。
- Outline
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- 日本料理店の移転に伴う計画です
- カウンター越しに見える店主の動きを徹底的にリサーチし、極限まで店主とともにレイアウトや動線計画を考え抜きました。一歩の動きを削る作業と、お客からの見え方とを同時に考え、最適なプランを導き出しています
- 〈魅せる厨房〉と〈隠す厨房〉をしっかりと分離し、客席からステンレス製の厨房機器が見えないようにしました
- 〈特別な空間〉のために、素材感にこだわってデザインをおこないました
入り口サインにもなっているお店のロゴは、書道家であるくず上ともこさんにお願いしました。
Features
特徴
Photographs
写真
Data / Credit
料和大道Ryowa Daido
所在地 | 神戸市中央区 |
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用途 | 飲食店 |
竣工年 | 2017 |
延床面積 | 25坪 |
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