みなさんは家相という言葉をご存知でしょうか。
家相とは土地や家の間取りの吉凶、すなわち良いか悪いかを見るものであり、風水と同じく中国から伝わった考え方で、日本の風土に合わせた形へと発展してきました。
今回は、家相について押さえておくべきポイントと家相と具体的な間取りに関して解説します。
□家相について押さえておくべきポイント
ここでは家相について押さえておくべきポイントを解説します。
まず、家相は風水と同じく統計学や環境学に基づいている部分もあり、全くの作り話というわけではなく参考にすることで暮らしやすい家づくりに近づけるかもしれません。
次に、家相には「三所に三備を設けず」という大原則があります。
三所とは鬼門(東北方向)、裏鬼門(西南方向)、中心(住宅の中心)を指します。
三備とは玄関、台所、トイレを指します。
家相では、三所に三備のいずれかが一つでも位置していると凶相、つまり運気が悪くなるとされています。
他にも、家相では張りは吉相、欠けは凶相とされています。
張りとは部屋の中の凸、つまり四角形を基準にして突き出ている部分の事で、欠けとは凹、つまり陥没している部分のことを指します。
また、張りは壁一面に対して1つまで、欠けは増えれば増えるほど悪いとされています。
□家相と具体的な間取り
具体的に間取りを決める際は、まずは三所に三備を設けずの原則を守りましょう。
次に吉相の間取りを増やし、凶相の間取りを減らしましょう。
吉相の間取りの例として挙げられるのは、南側のリビングです。
南側のリビングは吉相とされており、太陽の光が集まる南側に生活の中心となる部屋を置くことでエネルギーを蓄えられるといった理由があります。
凶相の例は三所三備や家の中央部に階段を設置することなどが挙げられます。
他にも吉相、凶相となる部屋の配置はさまざまなパターンがあります。
間取り以外にも、鬼門の方角にヒイラギなどのトゲのある植物を置くと吉相など家相で良し悪しとされていることがあります。
また、家相を意識した家づくりをすることで不動産価値が上がることがあります。
□まとめ
今回は家相について押さえておくべきポイントと具体的な間取りに関して解説しました。
よしとされている全ての要素を取り入れようとするのは難しく、暮らしやすさに影響が出ない程度に部分的に取り入れるのが良いでしょう。
何かわからないことや注文住宅に関するご相談があればぜひお気軽にご相談ください。