どんな二世帯住宅にする? その2
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前回は二世帯住宅の種類2つをご紹介致しました。
1つ目は、融合同居と呼ばれほぼ共同生活という形でコストが抑えられるということが特徴で、
2つ目は、分離同居と呼ばれご近所さんのような形でプライバシーが守られるということが特徴でしたね。
融合同居はコストが抑えられるがプライバシーを守るには対策が必要ですし、分離同居はプライバシーが守られるかもしれませんが、コストがかかりますので選択できる人は限られてきます。
どちらも極端だと感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、その2つの間をとったような形の共有同居についてご紹介致します。
共有同居とは、設備の一部を共有する半同居という形で、玄関やキッチンなどの一部を世帯ごとに設けながら一部を共用します。
その共用部分は家庭によってさまざまで、帰宅時間が遅いので玄関は別々がいい、
食の好みが違うからキッチンはそれぞれ、顔を合わせる機会が多くほしいから共用のリビングがほしい、
気ままに入浴したいから浴室は別々につくる、キッチンや浴室を共用にして光熱費を節約したい、など多くの希望に沿うことができるでしょう。
もちろん共用部分を減らせば減らすほどコストはかかりますが、ご家庭の希望や予算により自由に組み合わせることができるのが良いですね。
このように二世帯住宅と一口に言ってもこれだけの種類があり、全てにメリット、デメリット、さまざまな特徴が存在します。
しかし、二世帯住宅全体に言えることは、やはり親世代と子世代が一緒に生活することで、お子さんの面倒を安心して頼むことができたり、親世帯の文化や習慣を引き継ぎ、子供が間近で学ぶことのできる環境など、メリットが多くあるということです。
生活面でも必要な費用を2つの財布から捻出することで、1世帯あたりの負担は小さいですし、家事や子育てを互いに助け合うことができますよね。
しかし、二世帯住宅に多いトラブルの1つとして資産相続問題が挙げられます。
もし一方を使用しなくなった場合のことも視野に入れておきましょう。
相続時の節税効果もあり、後に賃貸としても利用したいのであれば、分離同居が良いです。
子育てを重視するなら、後にリフォームすることもできますし、融合同居でもかまいません。
未然にトラブルを防ぐために、建てる目的、優先すべき事項、相続人などをしっかり決めておくと良いでしょう。
あなたの生活スタイルや予算、各世帯の要望に応じたものを選べると良いですね。