理想的なマイホームを追い求める方の多くが、常に念頭に置いている住宅に対する理想こそ、自宅がくつろげる環境であることと、快適な生活空間であることではないでしょうか。そして、当社がお客様からご相談を受け、新築住宅やリフォーム、リノベーションの依頼で気になるのが間取りだといえるでしょう。なぜなら、その間取りを考えるときに大事なのが動線計画であるからなのですが、くつろげる環境や快適な生活空間にも必要であり、重要なものも、その動線計画にほかならないからです。
そもそも動線とは、人がよく動く道のことであり、家事がスムーズにおこなえるかどうかが、そこで決まってしまうものであるといえます。つまり、マイホームの間取りによって、良い動線を持っているか、悪い動線のある家か、に分けられてしまうといっても、決して大袈裟なことではありません。そこで、家事などによって1日に何度も移動する場所の動線は短く、そうでないところの動線は長めにすると、マイホーム全体の使い勝手が良くなるとともに、住宅自体のバランスが引き締まり、適切なものとなるのです。
ところが、動線を無視して、住宅の内外などの見栄えばかりを優先すると、家事などで家の中を移動する距離が長くなり、時間の無駄が多くなってしまいます。そうなると、せっかくのマイホームに快適性がなくなってしまうばかりではなく、毎日の生活の中での移動距離にうんざりし、家事ははかどらず、イライラしてしまうことにもなりかねません。それでは、何のためにマイホームを持ったのか、分からなくなってしまうことでしょう。
そこで、新築であれ、リフォームであれ、リノベーションであれ、いちばん大切なことは動線計画であり、住宅の中の移動距離を出来るだけ適切にすることとなるのです。さて、さきほど1日に何度も移動する場所の動線は短くといいましたが、これはただ単に短ければ良いということではありません。たとえ移動距離が短くても、作業をする過程において、同じ場所を何度も重複して動くのでは、良い動線とはいえないからです。良い動線とは、あくまでも短く、しかも重複して動かなくても作業が迅速におこなえるものをいうのです。
このように、理想的なマイホームを考えるときには、移動距離などをきちんと計画すると同時に、必要な間取りを求めると失敗を防ぐことが出来ます。間取りが動線にいかに関わりを持つものであるのかを考え、専門家の意見も取り入れて、住みやすい家を求めることをおすすめします。