換気の種類とは
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室内の空気の入れ替えを行う換気は、機密性が高まった現代の住宅にはなくてはならない行為であり、不十分な換気は湿気を発生させ、結露を生じさせやすくなるなど、建物の劣化を早める要因にもなりかねないものです。
適度な換気を行うことができなければ、新鮮な外の空気を取り入れることができず、汚れた空気が室内にとどまった状態にさせやすく、健康に大きな影響を与えることになります。
そのため、換気は必要であり、換気にも様々な種類があります。
本来、換気というのは屋外の空気を取り入れる給気、屋内の空気を出す排気の2つがあり、それらを繰り返すことで換気が成立します。
中でも、自然換気と機械換気というものが存在します。
風や室内外の温度差などによる自然現象によって行う自然換気、換気扇を用いて強制的に換気する機械換気の2つです。
自然換気の場合、外が風が吹いていればそれの力で換気を行うことができるだけでなく、気温の関係で空気が動くため、それを利用して換気が成立します。
機械換気の場合にはファンなどを用いて給気や排気を強制的に行うもので、給気だけを強制的にファンで行い、排気に関してはファンから取り込まれた空気によって自然と換気口から排出されるようになるというもの、そして、排気を強制的に行い、自然に給気が行えるように換気口から取り込めるようにするものなどがあります。
いずれの場合もメリットやデメリットがあり、
・機密性の高い建物であるかどうか
・外気をなるべく取り入れないようにするクリーンルームで使用するか
・トイレなど汚れた場所で使用するかどうか
などの条件でどの方法を用いるか決まっていきます。
冬場の暖房がかかった部屋は、自然換気、機械換気両方を用いて効率的に換気する必要があることが言われています。
例えば、石油ストーブを用いている場合、排気用のダクトがないタイプのものは二酸化炭素で部屋中がいっぱいになり、すぐに空気が汚れてしまいます。
そのため、空気の入れ替えなどを頻繁に行う必要があり、そうした時には両方の方法を用いて換気することが求められます。
また、シックハウス対策として、機械換気に関する設備の設置を義務付けられていることもあります。
住宅では、1時間あたり部屋の空気が最低でも半分入れ替わるような設計になっています。
暖房がかかった部屋の場合、機械換気だけでは換気が不十分であることがこうしたことからもわかります。
そのため、機械換気だけでなく、自然換気も必要とされているのです。